こんにちは!FLP13期の村上舞帆です!
私が所属する災害班では「フィリピンのCBDRM(Community-Based Disaster Risk Management)における住民組織と外部組織の連携の推進」というテーマのもと、フィリピンのコミュニティ防災について研究を行っています。
そこで、8月22日(火)に日本・海外において災害分野において多岐の活動を行われている日本赤十字社の本社にインタビュー調査を行いました。日本・海外におけるCBDRMや外部組織と住民組織の連携、オーナーシップ等の現状、日本と海外の違いについてのお話をお伺いしました。
日本赤十字社が行う海外の事業に関しては、事業局 国際部 開発協力課の課長 辻田岳 様、遠藤千晶 様にお話しをお伺いし、日本国内における防災活動に関しては、救護・福祉部 防災業務課 課長の中村 秀徳 様にお伺いしました。
国際部 開発協力課の課長 辻田岳 様、遠藤千晶 様からは、主に遠藤様が現在インドネシアで活動されている防災の事例に基づいてお話いただきました。地方より都心(ジャカルタ)では住民組織の結束力が低く、農村部では高いという地域格差が生まれている現状があるそうです。防災のトレーニングを行うなかで、オーナーシップが醸成されることを学びました。また、活動の対象とする人々のモチベーションが高められるよう、若者にインセンティブを与えるといった工夫点も学ぶことができました。
中村様からは、日本赤十字社が国内で行なっている「赤十字防災セミナー」についてお話しいただきました。阪神・淡路大震災における倒壊家屋から救助された人の割合に衝撃を受けました。消防、警察、自衛隊から救助された救助者数は約1.7%です。大半を占めるのは、自力で避難する、近隣の人に助けてもらうといった自助と共助でした。しかし、日本の人々は行政からの働きである公助に過信している現状があります。そのた「赤十字防災セミナー」は、日本全国の町内会や自治会で展開し、近隣住民における人付き合いのきっかけ作りに尽力されているそうです。
また、最後には赤十字情報プラザに案内してくださりました。赤十字の貴重な文化資料から歴史について学びました。「戦場の負傷者と病人は敵味方の差別なく救護すること」約150年以上前からこのような提唱がされていたことに大きく感銘を受けました。赤十字の歴史的背景から、より深く日本赤十字社について知ることができました。
地震大国である日本では、いつ、どこで災害が起きるかわかりません。最近では、南海トラフ地震が起こると予想されています。過去の大震災が色褪せないように、一人一人がオーナーシップ(当事者意識)を持って防災に努めていくべきだと強く確信しました。
改めまして、
日本赤十字社
国際部 開発協力課 辻田様、遠藤様
救護・福祉部 防災業務課 中村様
私たちの調査にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
フィリピンで「学び合う」姿勢を持って、研究に励みます!
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