フィリピン現地調査 MF班

こんにちは!!!
マイクロファイナンス班3年の加茂幹雅、上田郁哉、森凛弥、坂本雛梨、伊川恒弥、後藤樹、脇坂祐輔です。

今回はマイクロファイナンス班が9月2日~9月15日の日程で実施したフィリピンでの現地調査の活動報告をしたいと思います。

マイクロファイナンス班では、TESDA-COKE STAR Programと呼ばれるマイクロファイナンスを活用した事業支援プログラムを女性のエンパワーメントの観点から研究しました。
このプログラムは、サリサリストアと呼ばれる零細事業の女性経営者を対象としています。実はこのサリサリストア、フィリピンのいたるところで見かけることができます!

現地ではTESDA-COKE STAR Programを行っている
TESDA(労働雇用省技術教育技能教育庁)
Coca-Cola Philippines
ASA Philippines
を訪問することができました!!!
具体的なプログラム内容、それぞれのアクターが定義するエンパワーメント、
フィリピン女性やサリサリストア店主をどのように捉えているのか、などについて伺うことができました。

・TESDA(労働雇用省技術教育技能教育庁)
9月6日と9日にTESDAを訪問しました。
初日はTESDAの代表の方やSTARプログラムの担当者の方からプログラムの詳細なトレーニング内容やTESDAが行っている他の事業・技能支援に関してお聞きすることができました。
インタビューの結果、当初、私たちが思っていた以上に手厚い支援が行われていることが分かりました。特に、プログラムの最初にジェンダー問題に関しても取り上げられていたことは驚きでした。

9日はSTARプログラムの卒業生によって去年、設立されたPASCOと呼ばれる組織のメンバー3人へのインタビュー調査を行いました。PASCOとはPhilippine Association of Sari sari Store and Carinderia Ownersの略で主に政府や議員に対し税制面での優遇を求める活動や情報共有を行っています。インタビューの結果STARプログラムへの参加が団体の設立に繋がり参加女性の生きる世界を広げることができたことが分かりました。

MF 1
TESDAにて

・Coca-Cola Philippines
9月には皆さんご存知、フィリピンにあるコカ・コーラ社に訪問させて頂きました。実は、今回調査したプログラムは、コカ・コーラ社が行っている5by20という活動の一環で行われているものです。
5by20とは2020年までに500万人の女性の活動支援を行うことを意味しており、フィリピンのほかに世界50カ国以上で行われています。
インタビューの中で、自社のバリューチェーンに関わっている女性を支援することで、結果的に自社の利益に繋がり持続的な支援が行えることが分かりました。

MF 2
Coca-Cola Philippinesにて

・ASA Philippines
9月14日の午前中にはASA Philippinesのクライアントでありプログラムの卒業生でもある女性店主に、収入や生活にどのような変化があったのかインタビューを通して明らかにしていきました。
プログラムがサリサリストアの女性店主にどのような影響を及ぼしたのかを中心にアンケートを作成し、調査しました。
また午後は、ASA Philippinesに訪問しました。
ASA Philippinesはフィリピンのマイクロファイナンス機関であり、STAR Programのアクターの一員となっています。
私たちはASA Philippinesの女性のエンパワーメントへの考えや、マイクロファイナンスの観点からプログラムにどのように寄与しているのかを調査しました。
ASA Philippinesの代表の方が出席してくださり、プレゼンテーションの聴講や質疑応答を通して理解を深めました。

MF 3
ASA Philippinesにて

・Sari-Sari Store
9月5日と9月9日には、サリサリストアに訪問しました。
サリサリストアはフィリピンの伝統的零細小売店であり、STAR Programの提供先となっています。
プログラムを受けていたサリサリストアの女性店主とプログラムを受けていない女性店主の双方に訪問できたことにより、プログラムの効果を明確にすることができました。
また、複数班に分かれて調査したため数多くの女性店主にインタビューでき、充実したサンプル数を得ることができました。

以上のように、マイクロファイナンス班は数多くの場所に訪問することができました。
フィリピンでの2週間の現地調査を通じて、私たちは本当に多くのことを学びました。
しかし、現地調査だけが目的ではなく、現地で得たことをまとめ、分析し、論文を書くことまでが最終的な目標です。
班員一同、再度気を引き締め直し取り組んでいきたいと思います!!!

MF 4
Sari Sari Storeのインタビュー風景

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