特別講義:戸川正人さん 松本彰さん

こんにちは!8期生の及川です。

先日11月25日に国際協力機構(JICA)
国際協力人材部部長の戸川正人さんと
A&Mコンサルタント取締役 松本彰さんに
ゲストスピーカーとしてお越し頂きました。

戸川さんは以前JICAの人事部や
ラオス事務所に勤務されており、
経ゼミ6期生とFLP3期生の先輩方が
ラオスへ現地調査に行った際にも
お世話になった方です。

また、松本さんは開発コンサルタントとして
ご活躍されており、戸川さんとはラオスで
ご一緒にお仕事をされていました。
また、今年の5月には私たちのゼミの時間に
ゲストスピーカーとしてもお越し頂きました。

今回は戸川さんより
「JICAが求める国際協力人材」と
「円借款(インフラ)のタイド化の是非」
についてお話頂きました。

まず、求められる人材のお話では、
国際協力の労働市場の現状や
JICAでのお仕事、人材に求めるものを
ご説明頂きました。

国際協力に関わる人は国内全体で
2万6,000人、JICA関連だと19,000人であり、
小さい業界だとご説明頂きました。
また、JICAではマネジメント系や
スペシャリスト系に分かれ、
入社して2〜4年ごとに希望を取って
海外事務所への駐在や
スキルアップの為に進学等、
様々なキャリア選択ができるとのことでした。

JICA職員になる為には、
①構想力・実行力
②粘り強さ・忍耐力
③顧客志向
といった社会常識を備えた国際人を
求めているとお聞きしました。

他にも協力隊員のお話もお聞きし、
120の仕事が存在し、資格が求められない
仕事も数多かったです。
また帰国ボランティアは次のステップとして
多方面にご活躍されている方もいらっしゃいました。

このような人材は就職活動でも
同じことが言えると思いました。
しかし、当たり前のようで難しいことでもあるので、
自分だったら特に何をアピールできるのか
考えてみようと思いました。

協力隊の案件では、知識や社会経験を
求められていても、学生時代の経験が
評価されて合格する人、
専門性が無くても自分に合った案件が
存在することもあるとし、
偶然見つかるものだと松本さんも
経験者として教えて下さいました。

2つ目の円借款の是非では、
インフラ円借款をする場合にあたり、
最近では中国が突出して経済協力に
動き出していることに対して、
日本ではタイド化により質は高いけども
お金が掛かるといったことが
議論となっています。
そこで、私たちは2つのグループに分かれ、
それぞれどう思うか話し合いました。

戸川さん1

私たちの班では、ケースバイケースで
ニーズに応じて、日本が受注するか
中国が受注するか決めればよいとなり、
その中でも日本のODAの認知度の低下から
頑張ってほしいという意見もあり、
また中国の技術力も受注の度に上がるとし、
中国に流れていくのではないかという意見も出ました。
もう1班では、日本が高クオリティ低価格を
目指していくという意見も出ました。
正解は誰にも分かりませんが、
JICAでも注目された議論となっているそうです。

戸川さん2

今回の講義を通して、JICAのことを
より詳しく知ることができたと共に、
就活で役に立つ情報や国際協力現場で
タイムリーに問題となっていることを
学べ、貴重なお時間となりました。

戸川さん

戸川さん、松本さん、
お足元が悪い中、遠方よりお越し頂き
ありがとうございました。

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